一年半住んでの感想
 住み初めて一年半を経過し、新居の快適な生活が当たり前のものになってきました。人は贅沢なもので高気密高断熱や最新設備も慣れてしまえば、暑くも寒くもない、不便を感じることも少ない日常が続き、これまでと違うのはよそのお宅にうかがった際、その廊下等の寒さに驚くこと位で普段はわが家のありがたさを取り立てて意識することもなくなります。
 新居の良さはこれまで再三述べましたので今回はこうすればよかった、あるいはもっと早くこうすべきだった、という点を中心に一年半住んで感じたこと等をまとめます。

蓄熱暖房機(蓄暖)の設定
 最初の年は蓄熱量を高めに設定していたので冬でも天気がよい日など蓄熱量が過剰で窓あけが必要な日があったり、逆にまれには急な寒波に対応できず寒かったりということもあったが、一年使ってみて大分使い方に慣れてきた。要は気象情報の翌日の予想最高気温に合わせてメインの蓄暖の蓄熱量を設定すればよいという単純な話だ。15度なら30パーセント、10度なら50パーセント、加えて天候が晴れの予想ならその10パーセント減(例えば10度で晴れなら40パーセント)とこれまでの経験に基づく目安表を蓄暖そばの壁に住み初めて一年半近く経った最近、遅まきながら貼って毎日調節することを始めた。手間はかかるがこの方法だと快適さは保証される。当然電気代の節約にもなるだろう。蓄熱すべき量は家の構造や生活形態、家族構成等により一軒ごとに異なるからこういった使い方の工夫は使う内に会得すべきものかも知れないが、蓄暖メーカーの方で販売時におまけとして記録表の様式(例えば日付、設定モード、外気最高温度、天候、蓄熱量、結果としての室温の寒暖の感想を記録する。)を付けてあげると親切だろう。さらには将来的にはインターネットからこれらの情報を自動取得し室温も感知して完全自動運転する蓄暖の出現も期待されるところだ。

床鳴り
 木の乾燥による反りなのか、毎日歩くことによる釘のしまり具合、接着剤の剥がれ等によるの変化なのか、数カ所フローリングの床鳴りが生じた。どうも部屋の入り口や洗面所の立ち位置等比較的人が多く通る場所に生ずるようである。より厚手の床材を用いたりそういった箇所はあらかじめ下地を補強しておけば防げたのかも知れないが、当然予算とも関係するし床材を厚くしたらしたで今度は木の暴れによる反りも問題になるだろう。残念ながらフローリングにする以上多少の床鳴りはある程度覚悟しておかなければならないのかもしれない。いずれの箇所も音も小さく沈み込みも感じないので実用的に全く問題はないが気分的に面白いものではない。

加湿器設置
 新居に移って以来、元々鼻の調子の良くない私と長男の夜間の鼻づまりがひどくなってきたので今冬から加湿器を購入し寝室は夜間付けっぱなしにしてみた。すると鼻づまりやそれにより口呼吸をすることによる喉の痛みは解消された。FPに代表される高気密高断熱住宅で第三種換気を採用した場合の最大の欠点は、室温の上昇により飽和水蒸気量が上がって室内の相対湿度が下がることである。つまり暖かい空気は多くの水分を含むことが出来るが冷たい空気はそれほど水分を含むことが出来ないので、水を足さないまま外から入った冷たい空気を暖めると、暖かく乾いた(言い換えると他から水分を奪える)空気の出来上がりと言うわけ。湿度が低いというのは特に冬の新潟では洗濯物が乾きやすい、布団がふっくらして暖かい、窓や壁に結露しない等の利点が多いのだが、喉や鼻に問題のある人は寝室の加湿措置は必須と考えた方がよい。加湿器は電力消費が結構大きいのが多いが、深夜時間帯契約のお宅ならば電気代はお得だし快適な睡眠は多少のお金に代えられないという方も少なくないだろう。
 
太陽光は順調
 これはほぼシミュレーション通りで運転開始から15ないし16年で償却というペースは変わり無い。昨年(平成16年)の震度4の地震、多かった台風や季節風による強風でも特に問題はなかった。ガラス面の汚れも雪や雨で適当に流されているようでこれまでのところ特に発電量の低下もない。このところの原油高騰で売電単価は当分下がる方向には無さそうだし、あとは償却期間中に本格的な天災による破損や経年変化による故障のないことを祈るのみ。

シャノンサッシの開閉レバー、三菱IH電源スイッチ、タカラシステムキッチン引き手
 比較的使用頻度の高いこれらの部位の故障が生じた。サッシの開閉レバーはレバーごとごろっと落ちるという派手な故障であったが自分で直せたし、ネジの位置がわかったついでに家中の全てのレバーについて増し締めをしておいた。IHクッキングヒーターはスイッチがときどき接触が悪くなるという軽い故障だったが、より深刻になり調理が出来なくなってからでは遅い(これだからオール電化は・・と鬼の首を取ったように私が年寄りに文句を言われる)ので早めに修理を頼んだ。メーカーが来て代替の機械をおいていき持ち帰り修理となったが結果的には接触部にゴミが入っていたとのことである。システムキッチン引き手はガタが来たのでこれもはずれる前に早めにと持ち込んでなおしてもらった。保証期間は過ぎていたが後二者とも無償修理であった。いずれも初期故障の部類に属するものと思われ重大なものではないが、こんなことがあるとメーカーもユーザーもお互いいらぬ手間がかかる。IHの場合は多少設計に問題があったのかあるいは当方の使い方に問題があったのかも知れないが、それ以外はネジをよく締める等出荷前の十分な品質管理により予防できることと思う。

つけとけばよかった
 設計の段階では予算が気になって付けなかったオプションで付けとけば良かったかな、と後悔したのがいくつかある。台所では、磁石でパネルに取り付けるタイプのお玉下げ、同じくラップホルダーなどが必要になり後日買い足すことになった。とは言え、これらは施工と同時の工務店経由の注文なら値引きが効いて安上がりだったとしても、後付けにしたところで大きな問題はない。困るのは取り付けに際し工事が必要だったり、既に付けた品を捨てなければいけない場合だ。わが家の場合トイレ手洗器自動水栓、台所シンク付属のプッシュ式洗剤ボトル(食器洗い機はあっても鍋や包丁洗い用等に洗剤は必要、ハンドソープを入れ手を洗っても良い)、階段センサーライト等がそれにあたる。当然の事ながらこれらの設備は程度の差こそあれ付けた方が生活が便利になるため、私自身も含め居住者が高齢化する将来を考えると今や決して贅沢品ではない。そしてどうせ付けるなら後付けでなくはじめから付けてしまった方が安上がりであることが多い。建てる前はどなたも多かれ少なかれ人に見せることを考えて外観、内装等の見た目にかけるお金は惜しまない傾向があると思うが、建てて半年も経てばわざわざよその家を見に来る人など無いし、そもそも家は人に見てもらうために建てるものではない。これから建てようという方には見栄は捨てて既に何回か述べている通り気密断熱耐震等の家の基本性能の充実に加え、家の機能をアップするこれらの設備にもお金をより多く振り向けておくことをお勧めする。

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