平成16年10月23日夕刻、食事のしたくもほぼ終わりいつものように「いただきまーす」と楽しい土曜の夕餉が始まる直前、我が家は竣工後初めての本格的な地震に見舞われた。新潟県中越地震発生の瞬間である。我が町は同じ県内とはいうものの震源からかなり離れていたため震度は4とさほどの揺れではなかったが、我が家はなんせ昨年新築したばかり、よほど前代未聞の強烈な地震でなければ壊れないであろうという確信はあったが、もしこのまま揺れが強くなって自慢の気密性能が低下したり、太陽光発電装置が壊れたらどうしよう・・と新前家主としては揺れが収まるまで気が気ではなかった。結果的に11月3日までに震度4の揺れが四回程度あったわけだが、ベタ基礎に加え通常の軸組工法より耐震性が高いFP工法で、しかも当初の設計より私の希望で壁を増やした我が家は見た限り特にクロスの引きつれや隙間等も生じておらず、窓を全て閉めたときの吸気口からの外気の流入も特に変化はなく、再度気密測定しなければ確たる事は言えないものの気密性能の低下もほとんど無かったものと考えている。そういう意味では震度4ではFPの真の耐震性能は発揮するまでもなかったようだが、耐震性能が試されるそんな機会がこの先二度と無いことを念願する。
ところで今回の突然の地震には驚いたが「多くの人が一生に一度も被災しない火災や大地震に備えるために毎日の過ごしやすさに直接関係する性能を犠牲にする考え方に私は賛成できない。」という考えに変わりはない。今回も大きな損傷を受けたのは震度6強以上(特に7)に見舞われた地域で、テレビ等で見る限り失礼ながらあきらかにかなりの築後年数が経過したようなお宅だけで、どの工法であろうが阪神大震災後の新しい基準で建てられた住宅は大きな損傷を受けたものは無かったのではなかろうか。実際に住宅そのものの損傷に伴う死傷が震度の割にはきわめて少なかったことは不幸中の幸いだった。積雪にたえる丈夫な建物が多いのに関わらず今回は雪が多い時期でなかったこと、上記住宅の倒壊が少なかった事とも関係するが火災が発生しなかったこと(壊れた家は火が出やすく、また火をもらいやすいという)、震源が新潟市、長岡市、上越市等の住宅密集地をはずれていたこと、土曜日のため平日に比べ帰宅途上の人が少なかったこと、夕方でほとんどの人が起きている時間帯だったことなど今回の地震では他にも不幸中の幸いが多かった。とはいえ大変な被害をこうむった方も決して少なくはない。今回の地震でご家族や家を失った皆様、怪我をされた皆様、今なお不便な生活を強いられている皆様に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに平穏な生活を一日も早く取り戻されることを願いたい。(この項平成十六年十一月三日記載)