引っ越して約5か月になり、新しい家にも大分慣れました。建ててしばらくはお祝いの来客が多かったり、関連の手続きがいろいろあったり、物品が整理できていなかったりと落ち着かなかったのですが、しばらくしてようやく家の住み心地を味わえるようになってきました。感想は一言で言うと建てて良かった、ということですが以下に具体的にどう良かったのか、多くはないけれど失敗したところはどこかをまとめてみたいと思います。まずは良かった点から。
冬場、強い寒波が来ても外気温に関係なく、一日中暖かい。強い季節風による吹雪で気温は氷点下の道路も凍る夜、窓外の荒涼たる景色を20度以上に保たれた室内から眺める時、あらためて高気密高断熱住宅の威力を実感する。以前は寒くて窓のそばに長時間とどまる気にはなれなかったし、見ようとしても結露や窓の凍結で外の景色は容易に見れるものではなかった。また日毎、時間ごとの室温の変化がきわめて小さいのが大変ありがたい。こういう家に住んでいると以前の家では当たり前に思っていたが、いかに外気温の変動が荒々しいものかが逆によくわかる。今年(平成16年)も4月24から25日及び5月4日から5日にかけて新潟県を含む東北日本の広い地域が低気圧から伸びる寒冷前線の通過により季節外れの寒波に見舞われた。寒冷前線が通過すると、翌日は前日より最高気温が10度以上下がることもまれではない。こういった大きな気温の変動で風邪等体調を崩すことはどなたも経験がお有りと思う。被害の程度は地震のような本格的な災害と比べるべくもないが、いわば日常的な小さな災厄であると言っても良いだろう。そんなときもこの家にいると窓の外の景色を見て今日は荒れてるな、と思うだけである。休みの日など外に出てはじめて「昨日はあんなに暖かかったのに今日は急に気温が下がったなあ!」と実感することになる。自然「外は寒かった?」などと「外」という言葉が家族の会話によく登場するようになった。また、気温の日内変動も考えるとFPが持ち前の高性能を発揮するのは暦の上の冬だけではない。季候のいい時期でも一日の最高気温と最低気温の差が10度以上あるのはごく普通である。ところが、この家では明け方の冷え込みがないので就寝時の寝具で朝まで眠ることが出来る。夜半寒さで目覚め、自分や子供の寝具を足す日常は昔話となった。結局これは暖房のおかげでもあるが、気密断熱が良いため断熱材の内側の物品すべてが熱容量に寄与していることも効いているだろう。つまり、熱源は地熱と太陽光だけでも深い土の中は温度がほぼ年中同じというのと同じ原理だ。外断熱の場合は構造体の大部分も熱容量に効いてくるのでよりいいというのが定説だが、日内変動や短期の日差変動の緩和程度ならFP軸組のような充填断熱でもかなり有効と思う。
どの部屋も暖かい
部屋間の温度差が少なく、家全体を設定した温度(わが家では22度)に保つことが出来る。例外はトイレ、広縁、階段下収納等熱源が無く閉鎖している所だが、それらも必要に応じ暖房してある部屋との間の戸を開ければ暖めることは比較的容易だ。風呂場も脱衣所も寒くない。むしろ一番風呂以外、使った湯や浴槽からの熱のため相当長時間にわたって居室より暖かい状態が続くので、湯の温度を以前より低めにしても洗い場が寒くて湯船から出れないと言うことはなくなった。前の家は暖房してない部屋はそこに長時間とどまることが出来ないため自然に冬季間使われない部屋、すなわち「死に部屋」と化してしまっていたがこの家では全ての部屋が常に「活き部屋」である。FPの坪単価が他の木造軸組の家より若干高い(私はその差は同じ工務店、同じ仕様で比較した場合おそらく5万円くらいではないかと考えている。詳しくはこちら)としても、総建築費用を「使える床面積かける時間」で割ったいわば有効坪単価を計算するとむしろ安上がりと言っていいのかも知れない。
床も暖かい
部屋の上下の温度差も極めて小さく、真冬の1月に木の床をスリッパ無しで歩いている。高気密高断熱の仮住まいに住むうち、いつの間にやらスリッパを履く習慣が無くなりつつあったが新居では完全に家族用のスリッパが消滅した。一応客用に1そろいを玄関には置いてあるが、われわれ家族が使わないと自然、お客さんもあまり使わないようだ。来られたお客はわが家の床の暖かさから床暖房が入っていると誤解することも多いが、わが家に床暖房設備など無い。3月くらいまでは広縁は少し温度が低めなのでさすがに裸足では少し冷たいが、それでも以前のように床が氷のように冷たいと言うことはない。畳の部屋の入り口に脱いだスリッパが乱雑に散らばることがないので見た目も良い。またスリッパが原因の転倒事故の予防にもなるだろう。
暖かさの質が違う
しかも同じ暖房してある部屋同士を比較しても以前の低気密低断熱の家でファンヒーターで暖めたときのあたたかさとは質が違う。つまり以前は熱風とすきま風や窓からのコールドドラフトの冷風を常にかき混ぜているため、同じ室内でも場所により温度差が大であった。また、ファンの運転音がゴウゴウ鳴ってうるさく、運転を切るとすぐに寒くなりずっとつけてると今度はのぼせるように暑くなって切ることの繰り返しと違って、FPと蓄熱式電気暖房機の組み合わせは静かにかつ天井から床までほぼ均一に、気流も無しで常時暖かい。以前は例えば新聞を読むにもヒーターの前にどっかり陣取って尻を暖めながら、またはこたつに入ってと具合で定位置があったが今はどこでも同じ温度だから定位置というものが無くなった。当然の事ながら開放型灯油ファンヒーターのオンオフ時に生ずる独特の排気の臭いもない。
湿度は50数パーセント
以前の家ではおそらく冬場は70パーセントを下回ることはなかった室内の湿度だが新居では常時50から60パーセント程度である。これは乾球湿球式の正確なタイプを購入して測定した数字なので間違いない。布団自体の温度も高く、おそらく水分量も少ないため、いちいち布団を晴れの日に干さなくても以前感じていたようなじっとりと冷たい感じはなくなった。自然、布団は干さなくてもよくなり、この点でも家事が減った。また、以前は押入に除湿器を付け、布団を上げた後スイッチを入れ敷く直前にスイッチを切り、水受けに貯まった水を2、3日に一回定期的に捨てていたがそういった一連の手間もなくなった。除湿器は不用になったので人にあげるつもりである。
家事能率のアップ
寝室も当然暖かいため厚い布団も必要なくなり、布団や毛布の枚数も半分以下に減ったので、毎日の上げ下ろしの労力が激減した。ちなみに今年の厳冬期の私の布団等の総量は敷き布団、シーツ(起毛でないもの)、薄い羽毛布団、加えて必要に応じ毛布一枚である(以前はこうだった)。父母は愛用の豆炭あんかを捨ててしまったし、私の電気毛布も無用の長物となった。布団がこんなに少なくて済むなら押入をもう少し減らしても良かったと思うくらいだ。家中の移動に温度や段差のバリアーがなく、室内建具も開けっ放しで良いし後述のスリッパ廃止もあって以前の平屋に比べると、階段が加わったのと家が広くなったのを除けば移動の能率が上がった。各人とも部屋着は2枚以上少なくなり、かつ薄目のものを着るようになったので動きやすく、着脱も容易になった。衣類の枚数が減った分管理が楽になり、収納スペースが狭くて済むのも利点だ。ついでに生活費についても述べれば、家が暖かくなり部屋着やスリッパ、布団等が減ってそれにかけるお金がわずかだが減るのも長い目で見て馬鹿にならないだろう。
仕事にもプラス
布団自体の重量と布団が吸収している水分量が減ったため布団の熱容量が減り、そもそも人が就寝する以前の布団の温度もはじめから高いので、床について直ぐ布団が適温になる。したがって寝入りが早い。布団の重量の負担が減れば当然睡眠時の呼吸や寝返りも楽になる。後述の静かさや夜間、特に明け方のあたたかさもあいまって眠りが深くなった。考えてみれば多くの勤め人にとって家にいる時間のかなりの割合を占めるのは寝ている時間だ。睡眠の質が上がることは充電が十分になされると言うことであり、仕事にプラスになるだろう。朝は部屋が寒くないから布団から出るのが億劫でなく、たとえ5時半起きでも目覚めてすぐに活動に移れる。前の家では例えば朝の身支度をする場合、十分以上前にヒーターのスイッチを入れてその部屋を暖めておかないと脱衣の際、寒くてつらいものがあったが、新しい家ではそんな手間は当然不要だ。また今年が暖冬だったせいもあるが通勤途上の屋外でも服や体が十分暖まった状態での徒歩または自転車移動なので駅まで程度の短時間なら寒さを以前ほど苦痛に感じないようだ。
子供満足
子供が家の中で遊び回ることも自然にできるから冬場の運動不足の程度も少しは減った。子供部屋も寒くないからいつでも事前の暖房無しで使えるのが大きい。年齢が上がったことで行動パターンが変わった可能性もあるが、以前は冬場はこたつに入ってアニメ等のビデオを見ている時間が長かったと思う。廊下も寒くないから部屋を出るとき、以前の家では子供がふすま等を開けっ放しにして出ていくとそのたびにしからなければならなかったが、もはやその必要はない。
年寄りも満足
家族一同こういった快適な環境に驚き喜んでいるが、実は最も喜んだのは建て替えに一番強く反対していた父である。なんせ家にいる時間が家族で一番長いからこういう健康的な家にいれば少しは寿命も延びるというものだ。
施主も満足
建てる前に先輩施主のご感想や計算上のQ値、設計図面等から想定していた範囲とはいえ、この快適さと家族一同の好評に建てた私自身も大いに満足していることは言うまでもない。自慢ついでに、過去数年間の家造りの準備期間とこの一年間のいわば実習期間を経て、私自身の住宅を見る目が180度変わったことを述べたい。以前はすごい豪邸だなと思って見ていた新潟には良くある農家のお屋敷も、アルミサッシの大きな窓や大きな、玄関の時に4枚の引き違い戸等の形状から一目で断熱性が悪そうと分かるものがほとんどで、以前感じていたようなうらやましいと思う気持ちが無くなった。余計なお世話だが、「冬場は相当暖房費を使わないと死に部屋だらけでしょう。晴れて風が強い日は埃が入って掃除が大変ですね。今度建て替える時は高気密高断熱住宅が良いですよ」と言ってあげたいくらいである。むしろ滅多にお目にかからないが、住宅の規模自体は小さくとも樹脂サッシ、断熱ドアを使っており、全体に気密断熱に対する配慮がされていると思われる住宅を見ると、会ったこともない施主に対し「お主なかなかやるな!」と握手したい気持ちが沸いてくる。最初見学を始めた頃、どれも豪華に感じた大手のモデルハウスも、目の肥えた今になって見ると依然としてアルミ(ないしアルミ樹脂複合)サッシを使っていると推定されるものも多く、ホームページ等の情報から推定できる断熱材の厚さや種類からも「たいしたことないな」と感じるものが多い。
適温なのはいいことだ
人の幸せとは何か、いろいろ考えはありましょうが、こういう高性能住宅に住んでると意外に単純なことでは、と思い当たることが多い。ホテルのロビー、タクシー、マイカー、デパート、映画館、南国のリゾート、オフィス、図書館、夏の木陰、花見時の公園、冬の暖炉のそばとそれぞれ目的こそ違うが居心地の良い場所をランダムに上げると、思うにそれらの場所を快適と感じる理由はそこが適温に保たれていることではないか。温泉旅館に行っていつでも風呂に入れるのがうれしいのも単に清潔で気持ちいいというだけのことでなく、体温調節の選択肢が一つ増えることが、理由の一つかもしれないし、寒い日に暖かい食べ物に、暑い日は冷たい食べ物に魅力を感じるのも似たような話だろう。なお、あまり快適な環境ばかりにいると体温調節能力がおとろえてひ弱な人間になる、といった見当違いの説で高気密高断熱住宅を批判する向きがあるがそんなことはまず心配無用である。なぜならいままで衣服の量や種類の調節、冷暖房のオンオフや温度設定、局所冷暖房器具(カイロ、あんか、ホットカーペット、団扇、扇風機等)の活用、適当な温度帯の場所への移動、運動や震えによる自前の熱産生と言った方法で意識的にまたは無意識にこまめに行っていた温度調節を、高性能の断熱材を活用して家まるごと行うようにした、というだけのことだからだ。現に高気密高断熱住宅を批判する方ご自身の体も深部体温は健康人なら37度前後のきわめて狭い範囲におさまるし、多くの場合職場、乗り物、その他公共の室内では自宅より快適な温度環境で暮らしておられるはずだ。そしてその場所を適温に保つための燃料費もご自身が間接的に支払っているはずである。要するに現在は高性能住宅とそれ以外の住宅の移行期なのだろう。電話もテレビも車もコンピューターもなんであれ新しい技術は最初批判を受けるがいずれ誰にとっても必要不可欠で普遍的なものになっていく。家に住む時間の快適な温湿度環境とそれを維持するための燃料費の節約のため、建築時の断熱材や気密施工に一般の住宅より少し多めのお金を払うという高気密高断熱住宅も今後当たり前になっていくそんな新技術の一つではなかろうか。
結露はほとんどない
風呂の窓は派手に結露するのは予想していたとおりで、いかに気密断熱性能が優れているペアガラスの樹脂サッシといえども、風呂の窓は結露を完全になくすことは難しいだろう。もっとも水密性の高いユニットバスなので窓の結露も問題はないし風呂の壁や天井の結露は全く無い。あと寝室の窓は断熱レール仕様のハニカムロールスクリーンのため空気の動きが減るのか、呼気に含まれる水分のためか若干の結露を見る。強烈な寒波の朝はわずかに滴が流れ落ちるほどだが、滴はサッシの外枠と内枠の間から排水されるので木部に滴が貯まることはなくこれも特に問題はない。台所、脱衣所をはじめ他の箇所に全く結露がないのは想定通りで、家の寿命の延長に大いに貢献することだろう。
電気代も安い
例えば今年3月の電気料金は深夜電力分も含め約1万五千円であり、太陽光発電の戻りが約6千円だったから差し引きの純支払額は約9千円であった。もともと省エネ意識の高いわが家だが以前より広い家で、6人家族の暖房、給湯、照明他各種電気器具の使用電力も全て含んで、しかも以前より快適で便利な生活を享受してこの値段だからおおむね建築前に想定していた範囲とはいえ、大いに満足している。昨年はこれに加え灯油を一冬で推定250リットル(約10000円)以上、あんか用の豆炭を少なくとも一日2個消費していたから、今年は全体として光熱費はかなりの節約になっていることは間違いない。あとは太陽光発電装置も含め機器の耐久性がどれくらいかだけが問題だ。
段差解消
今ではどの業者で家を建ててももはや当たり前になりつつある屋内の段差の解消だが、毎日暮らしてみると健康な者にとってもありがたい。例えば30キロの米袋を運ぶにもゴム車輪の二輪カートを玄関から台所、収納箇所までの全経路で使えるようになったので作業が大幅に楽になった。また、スリッパを使わなくなったこととあわせこれから本格的に年老いていく両親の家庭内での転倒事故の可能性は大いに下がったろう。
しっかりした造り
よく見える所に四寸角の柱も用い、梁あらわし手法も用いたので見た目もしっかりした安心感を受ける。耐振性には実際は壁量の多寡や東西南北各方向の壁配置のバランスがより効いてくるようだが見た目の印象も大事だ。
静か
わが家の近所に年に一回くらいの割合で交通事故が起こる交差点がある。以前は窓を閉めていてもブレーキ音や衝突音で事故が起こったことにすぐ気づき現場に野次馬気分(不謹慎)で駆けつけていたが、先日の夜引っ越し後に初めて起こった事故では全く音に気付かなかった。翌朝交差点付近に放置された傷ついた車をみて初めて事故があったことを知った次第である。また、昨年暮れの除夜の鐘の音も以前は近郷の数カ所の寺の音が聞こえていたのがより少ない寺の鐘の音しか聞こえなくなった。そういえば新年を迎えると同時に鳴らしているはずの港の船の汽笛も今年はあまり印象にない。風情がなくなったといえばそうかもしれないが、防音性のよさの指標と考えればありがたいと言わねばならないだろう。
掃除が楽
以前は晴れて風が強い日など広縁等は窓を閉めていても隙間から入った土埃で明らかにざしざし(新潟弁か?)になった。また結露によりカビ取りが必要な個所が水回りを中心に存在した。住んで半年経過してまだそのような掃除の必要はない。新たに生じた第三種換気システムの定期清掃の手間と相殺しても掃除は多分楽になったと言えるだろう。
虫が出ない
冬場は前の家でも少なかったものの、4月頃になるとそろそろ家の中に小さい虫が侵入してきたものだが、今年は全く姿を見ない。やはり気密が良くなったためなのか。
明るい
南側の木を伐採したのと明るい色の内装を用いたこと、南側の開口が大きいことがあいまって一二階とも室内はほぼ満足できる明るさである。広縁はもちろん、一階和室でも天気のいい日の午前中なら新聞を読むのに蛍光灯は不要だ。
二階の眺望
これは平屋に住んでいた者のみが感じられることだが、やはり二階は明るく眺望も良い。窓から見える空が広いのはこんなにも気持ちの良いものとは思わなかった。
階段は正解
途中二つの踊り場を設けた階段は最も段数の多いところで6段と万一の転落の際にも大怪我する可能性は低そうと言う安心感がある。階段スペースを拡大しもう少し踏み面を広くできれば言うことはなかったが、手すりもあるしまずは安全な階段が出来たと思う。
間取りも正解
「納得の間取り-日本人の知恵袋」を読み一階は二間続きの和室、二階はホールを中心にいくつかのゾーンを考え設計してもらった間取りだが、今の所、部屋相互の位置関係のまずさや絶対的なスペースの不足によって生ずる死に部屋もなくうまく機能している。敷地に無駄がなく、二階が出来た分庭は広くなり採光も良くなった。やはり増改築ではこういう一から考えた計画的な間取りは不可能と思われ、父母の反対を押し切って全面的な建て替えに踏み切った甲斐があった。まして性能は旧宅と新居では雲泥の差だ。私が根負けして旧宅の父母の寝室を残していたら父母も行きがかり上しばらくはそちらに住み続けるだろうが、寒いとか暗いとかいう理由でいずれ新しい方に住むようになり、せいぜい収納しか使い道のない死に部屋が生ずるのは自明であろう。
引き戸はいい
これも「納得の間取り-日本人の知恵袋」を読んで全ての仕切に採用した引き戸だが、はじめから洋間にも違和感は全く感じられず大正解であった。必要に応じ開き具合を自在に調節出来るし全面開放しても特に戸自身が邪魔になることがない等、引き戸は機能的にドアをはるかに凌駕しているのは言うまでもない。
ブレーカーが落ちない
以前の家が築40年以上と古かったため感ずる低次元の感想だが、どんなに電気を使ってもブレーカーが落ちないと言うのはありがたい。大きな消費電力の機器を使う際、ブレーカーが落ちないかびくびくしていたのは昔話となった。
IHヒーターはきれいで使いやすく、安全
従来の鍋のうちアルミ製のいくつかが使えなくなり(付属のハロゲンヒーターでは使えるが火力が弱いので使いにくい)、若干鍋を買い足さなくてはならなかったのは痛かったがそれ以外は全く問題ない。特に揚げ物、焼き魚は最初にメニュー等を設定すればその後の温度管理、時間管理は自動化されているため失敗無しに出来、大変便利だ。どういう仕掛けか知らないが油の温度や、メニューや重量に応じた魚の焼き具合等を機械の方で判断してくれるらしい。清掃性は期待していたとおりガスと比較にならないほど優れているし、湯の沸きもガスより早い。夏の冷房時は鍋の脇から逃げる無駄な廃熱が無い分台所が涼しくなるだろう。中華の底の丸い大鍋を頻繁に使ったり、鍋を振って材料を返しながら料理できるほどの腕前の方には不満かも知れないが、そんな技も道具も持たない大多数の一般調理者にとっては十分な性能ではなかろうか。
台所は合理的
台所はタカラで通路幅120センチ(通路も広ければいいと言うものではなく、100から120くらいが最も合理的な幅らしい)のU型を設計してもらったのだが、各設備の配置が合理的で立ち居振る舞いがしやすく調理の効率が上がった。対面式なのでカウンター側から簡単な調理の補助も出来る。また対面型の利点として調理者が孤立しないと言う利点もある。また、半年しか使っていないがホーローパネルは確かに汚れや傷みに強そうだ。プルダウン式の収納も良く機能している。強いて欠点を言えば窓が小さく、しかも隣家が接近しているため昼間も照明無しでは暗いことだがこれは敷地の制約でやむを得ない。
食品庫も便利
工務店の提案により、エコキュートの置場所も兼ねキッチンの横に食品庫を設けた。対面式にしたためキッチンはお客が見る機会が多くなったので一種の舞台裏としてゴミ出し日までの間、中身の詰まったゴミ袋も一時保管できる食品庫は便利だ。
ロフトは大正解
当初の設計になく私の思いつきで追加工事したロフトだが万一、一階で火が出た場合二階に延焼しやすくなる、という点では若干問題はあるものの、二階との出入口をつけたため思っていたより使い心地が良くなり大正解であった。高気密高断熱になった関係で前述の通り大量の布団が不要になったが、例によって「抵抗勢力」の反対もあり直ちに捨てることは出来ない。普段使わない分をここに収納したところ丁度良い昼寝部屋が出来上がった。冬は暖かく静かで適当に暗く寝心地は最高である。子供は物珍しさで出来た当座はしょっちゅう出入りしてたが、最近はあまり入らないようだ。
エコキュートは追い炊きなし(エコオート)で正解
今までは20年前に設置した元止め式のガス給湯器をだましだまし使っていた。この少々いかれかけていた給湯器の最大の問題は手洗いなどで少量の湯を使う時、湯温が安定しないことである。時にとんでもなく熱い湯が出て火傷しそうになることさえあった。エコキュートは給湯経路が暖まってお湯が出始めるまで若干の時間がかかるがその後は適温の湯が安定して出てくるので安心である。また自動湯張り機能は大変便利で湯をあふれさせたり、湯温が適当でなかったりする心配がないので他の家事をしながらでもボタン一押しで風呂が湯張りでき、終了も音声で知らせてくれる。エコキュートで頭を悩ますのがフルオートとエコオートの選択だが、追い炊き機能付(フルオート)は値段も高いし機能も複雑なので故障の可能性も高いと考えた。清掃できない管の中を使用済みの湯が通るのも清潔面で若干気になる。そこでわが家は工務店のすすめもあってエコオートにしたが、使ってみてまったく問題なく正解であった。タカラの風呂桶には断熱材が充填してあることもあり、仕事や家事の都合で続けて入浴できないお宅でもよほど間が空かない限り、後述の保温性の良い風呂蓋の使用及び場合によっては少しお湯を捨てた後の80度高温差し湯で十分対応できると思う。唯一難点を言えばわが家はお湯の使用量が少ないためもうひとつ小さいサイズにして設置の経費を節約した方が良かったようだ。
風呂は1.25坪でいい
出来る前はスペースに余裕がある1.5坪タイプがよかったかと思ったシステムバスだが、子供一人と大人一人が同時に入浴しても十分な広さであり、必ずしも1.5坪までは必要ないようだ。なお、ついでに風呂のグレードについても述べると、タカラの最高グレードのプレデンシアはさすがに豪華で、風呂好きのわが家としては大枚をはたいた甲斐があった。ホーローの風呂桶は肌触りも良く美しいし、床や壁パネル等も高級感がある。床も以前のタイル張りに比べ滑りにくく、FPの温湿度環境もあいまって濡れても一晩で乾いてしまう。強いて難を言えばタカラの純正風呂蓋は見栄えは良いものの保温力が低く、一晩お湯を残しておくと朝方大量の結露が蓋の裏に付いていて、湯も冷めている。保温性能が悪い癖に目方も重い。そこで厚さ25ミリの発泡スチレン板を買ってきてサイズに合わせて切り、自家製の風呂蓋を作った。これで蓋裏の結露もかなり減り、湯の温度低下も少なくなったように思う。多少耐久性や美観に問題があるにしてもこのような安く軽く保温力の高い蓋こそタカラは標準装備にすべきだ。
干し姫様
これは工務店からの提案で脱衣所に付けたが大正解であった。住み始めた当初はFPの湿度が低く室温が高いという特長を実感していなかったため、わざわざ脱衣所の戸を閉め切り洗濯物に風が当たるようにしながらポータブル乾燥機を一晩中回していたが、あまり乾きが良くなかった。が、脱衣所にはフレクトの排気口があるため家中の暖まった空気が通ることを工務店から聞き、脱衣所の戸を開けっ放しにしたところ今度は何もせずとも一日で乾いた。冬場は外の干し場に置いたら下手すると三日でもどうかというところなのでこれは大変ありがたい。洗濯物の回転が良くなれば所有する冬物衣類の数を減らすことも可能で衣類の収納場所も狭くて済む。こんなことなら外の干し場は不要だったかも知れない。
洗濯機の買い換え
物干しのついでに洗濯機の買い換えについてもふれる。建て替え後の引っ越しが落ち着いてしばらくして以前から使っていた風呂水ポンプが壊れてしまった。風呂水ポンプのみ(1500円くらい)の買い換えを検討し、電気店に行ったところ風呂水ポンプが一体になった東芝の洗濯機が約3.6万円と比較的安価だったため思い切って10年以上使ったナショナルの「やさしい愛妻号」(なんちゅうネーミングじゃ)を廃棄し、買い換えることにした。使ってみると10年間の進歩と風呂水ポンプ一体型の便利さはたいしたもので結果的に買い換えて良かった。まず外寸が小さい割に洗濯容量が大きいので以前より洗濯回数が少なくて済む。使う水の量も無段階調節のため以前より少ないようだ。音も静かだから、深夜電力時間帯の朝の7時前に洗濯しても睡眠の妨げにならない。濃縮洗浄と言って最初少な目の水で洗剤をよく溶かし衣類に浸透させるため、洗剤量の削減が可能という。以上を総合すると詳しく計算したわけではないがランニングコストがかなり節約できそうだ。風呂水ポンプ一体型だから以前と異なり風呂水ポンプの操作、それにあわせた水道栓の開閉、ホースの出し入れの操作が不要となったため一旦スイッチを入れれば風呂水を洗いとすすぎ一回目に使って(すすぎに風呂水を使うと最近の付着が心配という人には洗いのみ風呂水利用という指定も可能)、脱水まで全自動である。最近はさらに進んで乾燥まで自動化されたものもあるようだが、その種は私が買ったのと比べ値段が2から3倍近くするのが多いし、乾燥に電気代もかかる。わが家の場合は前述の通りFPで洗濯物の乾きが良いのでそこまで必要ないと考えた。いずれにせよ洗濯機もここ10年の間にかなり進歩している。家族が多く古い洗濯機を使っているお宅は買い換えを検討されてはいかがでしょう。
冷蔵庫は買い換えなかった
またまたついで。建て替えと同時の買い換えを考えていた冷蔵庫だが現在使っている品が昔としては比較的消費電力が少ないタイプであったこと、わが家の場合夜間消費する電気の料金が昼間の4分の一程度と安く、ナショナルのホームページの省エネエコ診断の通りにならないことを考慮しもう少し買い換えを遅らせることにした。7万円程度で年間消費電力量が200キロワット時以下の商品が出るまで待ちたい。
せっかくだから俺はFPの家を建てるぜ!に戻る
一階広縁に面した引き違いの掃き出し窓は樹脂サッシゆえ枠が太く、室内からの眺望を損ないうまくなかった。開け閉めもやや重い。C値を下げるためにも、眺望や日射取得のためにも大きめのはめ殺しとやや小さめの開き戸というFPでは一般的な組み合わせにすべきであった。そうすればロールスクリーンも断熱レールタイプを選択できたし、網戸も冬場邪魔にならないプルダウン式に出来たろう。引き違いにするか開き戸にするかは設計の段階でかなり迷いつつ、広縁から庭への出入りを考え最終的に引き違いにしたのだが、基礎が高くなった関係で広縁から庭に出入りすることは少なくなった。となれば結果的には気密も眺望も良い上記の組み合わせの方が良かったと言えよう。
音
気密性がよく音の逃げ場がない関係で室内の音がやや響く。家族だからお互いそれほど気にならないし、離れてもコミュニケーションがとりやすいと言う点では悪いばかりではないが、やはり欠点と言っていいだろう。
玄関ドア
採用したスウェドアはしっかりしており気密断熱遮音等や外観は大いに満足できる。ただ当初調整が悪かったのと家全体の気密が良いせいもあってか、強く閉めるとバターンという音が家中に響き、室内建具が揺れた。マニュアルを読んで開閉速度を私が調整したところ今度は静かに閉まるようになった。
玄関の段差
基礎の立ち上がりが高く敷地自体も以前より高くなったのは床下換気や排水、頑丈な基礎のため必要だったのかも知れないが玄関の出入りの際に数段の階段が出来てしまったことはバリアフリーにも反しありがたくない。ご近所をやや見おろす高さになってしまったこともあまり良くない。
太陽光は微妙
工事費をかなり値引きしてくれ、新エネルギー財団(前回まで省エネ財団と誤って記載しておりました。おわびし訂正します)から1キロワット当たり9万円の補助金も頂いたたものの売電用のメーターも意外に高く、本体の値引きも期待ほどではなかった(期待が大きすぎたか?)。また冬場の発電量も予想を下回り、一年間運転してデータをとらないと正確なところは算出できないものの、現在の予想では順調に運転しても償却には16〜17年程度かかる見通しで投下した資金が回収できるか否かは微妙な線だ。あとは機械の寿命がもつこと、地震、台風、落雷等による被害が無いこと、売電単価が下がらないことを神頼みするしかない。また、私自身はあまり気にしていないがパネルの外観は瓦屋根の美しさを損なうこと、新潟のような積雪地域ではパネルにある程度積もった雪が突然雪崩のように下に落ちてくることも設置前に考えておくべきだ。
照明は大失敗
蛍光灯の選択に当たってスリム管使用機器の省エネ性、長寿命といった長所を知らず、単にデザインだけの問題と思ってほとんどの箇所で従来型の丸形蛍光管使用機器を選んでしまった。これは完全に失敗であった。照明は各種打ち合わせの最後の方だったので「もう打ち合わせの山は越えた」とばかりいささか気がゆるんで選択が甘くなってしまったと思う。家造りは最後まで油断禁物である。蛍光管の消費電力は短期にはさほど問題にならないが毎日長時間使う機器だけにやはり長期になると差は大きい。取り替える手間も天井が高くなったのとシーリングライトにした関係でつり下げ型だった前の家より大変そうだし、そうでなくても取り替え頻度は低いほど良いに決まっている。これから建築される方には価格は多少高くともスリム蛍光管使用機器が絶対のお勧めだ。また照明そのものも若干削って良い箇所があり、一つ一つの照明機器もカタログで見るよりサイズが大きく感じられ、もう少しよく勉強して現物も見ながらシビアに検討すべきであった。
柔らかい布団が使えない。
部屋が暖かいのも善し悪しで柔らかく厚い敷き布団は冬場でも暑くて使えなくなった。腰痛の予防にはあまり柔らかい布団もよくないと言う話だが、柔らかい布団の気持ちよさも一概には否定できない。掛け布団が軽くなるのにはおおむねどなたも賛成と思うが、敷き布団に関しては好みもあり家が暖かければいいと言えない。
ハニカムロールスクリーン(ツーウェイはわが家には不要、断熱レール仕様は正解)
大き目の窓には全てセイキ総業のハニカムロールスクリーンをつけたがこれはなかなか優れもので成功であった。降ろしたときは見た目も美しくカーテンと違ってひだが無い分、場所をとらない。完全に上げたときはカーテンと違ってなにもぶら下がってないから、窓際が広くなる。また、結構丈夫で毎日の上げ下げ程度なら相当長期の使用に耐えそうだ。ただせっかくつけるならその断熱性を活かすため全て断熱レール仕様にすべきであった。断熱レール仕様にしなかったところはやはり脇のすきまから冷気が流れてくるのを感じる。またよく考えず必ずしもツーウェイでなくてもいい場所にツーウェイを採用してしまったので、経費的に無駄が出たと思う。
蓄熱暖房機はやや過剰か
後付けにすると高いものになることが予想されたので、迷いつつも二階ホールに付けた中型の蓄熱暖房機だが、ロフトの入り口を常に開けておくことにより一階の大型の蓄熱暖房機からの暖気が二階に回るため、結果的には不要であった。FPの暖房計画は閉鎖空間で暖房を要する部屋(主に寝室)以外はメインの暖房機一台でまかなうよう、家全体としての大きな空気の流れを大洋をめぐる大きな海流のようなイメージで作るようにすると良いようだ。
蓄熱暖房機はテクニックが必要
蓄熱暖房機は燃料補給の必要もなく設定温度どおり常に適温を保ってくれ、夜間は設定した時間の温度を任意に下げ電気代を節約する設定も可能など、大変良いのだが、唯一の欠点は使いこなしに若干のテクニックが必要なことである。すなわち新築早々寒いと言う文句が出るのを避けるため、今シーズンは私が蓄熱量をやや高めに設定していたので、熱が不足することこそなかったが、気象情報の翌日の最高、最低気温予想から必要な蓄熱量を予測し設定を変えてやらないと、翌日急に暑くなったときは貯めた熱が無駄になってしまう。窓を開けても良いような暖かい日中にファンこそ回らないものの、少しずつ放熱を続けていたことが数回あった。もっとも以前、各部屋のファンヒーターを合計おそらく一日十数回オンオフしていたことに比べれば操作の手間ははるかに減っているのだが、電気代を損すると思うとあまり気分は良くない。
床下収納は失敗
台所に付けたのだが使用直後から上を通る際に床鳴りが生じた。一回直してもらった後もすぐまた鳴りが始まり全くいただけない。風の強い日は隙間から少し冷風を感じるような気もする。そもそも床下収納は床に窓を開けるようなものであり、高気密住宅ではなるべく他の場所に収納を確保して、付けないで済めばそれに越したことはない。わが家の場合床下点検口は別に確保されているので台所の床下収納はもう少しじっくり考えるべきであった。
台所のコンセントは不足
台所カウンターにもう一箇所コンセントが欲しかった。向かって右側の食洗機用のコンセントばかり考えて、作業スペース側のコンセントを付け忘れてしまった。コーヒーメーカーやフードプロセッサーなど調理行為には結構電気が必要である。仕方なく台所カウンターの立ち上がり部分(シンクの向こう岸なので水はねで結構汚れるところ)を延長コードが這うというはなはだ見栄えの悪い事になってしまった。
物品の廃棄はいまいち
家そのものの話とは関係ないのだが、仮住まい時工務店の倉庫に預かってもらった品物のその後である。「去る者は日々に疎し」が品物でもあてはまるか、ということであるが、精査すれば捨てても良い品物もあったはずだが、引っ越しのどさくさと新居は収納力が上がったせいもあり、結局預かっていただいた品物はほとんどがどこかにおさまってしまった。結局不用物は前と同様、年寄りとひとつひとつ論争を繰り返しながら捨てていくしかない。今後も地味な戦いは続く。
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良い家リンク集
最近、マイホーム建築記録をインターネットにアップするのが一種の流行になってます(当ページもそのひとつ)。忙しい中、あまたあるそんなページの中からキラリと光るクールで役に立つサイトをてっとりばやく見つけたいと言う家造りの検討を始めたばかりの貴方のために、家造りに当たって私自身が参考にさせていただいた、当サイトは遠く及ばない優れたサイトの数々を御紹介するコーナーです(サイト名の五十音順)。
ご自分で気密測定結果からC値も計算してしまうほど高気密高断熱にお詳しい施主様が、大阪で必要十分と思われる水準の高気密高断熱住宅をイザットハウスと二人三脚で作り上げられたページ。外断熱のイザットハウスは寒冷地ではややQ値で不満を持たれる向きもあろうが、冷房がより重要となる太平洋ベルト地帯を含む次世代省エネ基準地域区分4地域の大部分、すなわち日本の人口のかなりの部分が集中する地域ではこれだけC値が低く、防湿性能も設計通り高ければ十分快適な高気密高断熱住宅として機能するであろう。コスト面も含め大いに勉強させていただいた。
FPグループ所属の群馬県のニッケン建設のサイトだが施主の感想(Favolite house)の金井様のページは約20年の時を経て鉄骨系大手ハウスメーカー、ついでFPの家を建てられたという貴重なご経験をもとに大手とFPの違いが端的にわかるものになっており、かなり参考になる。20年間に大手もかなり進歩しているだろうから単純な比較は出来ないが、家造りに当たっての大手の基本的な姿勢(乱暴な言い方をすれば、なんでもいいからとにかく契約させれば吉、C値Q値なんぞセールスポイントの一つにすぎないからよそに負けてない程度の数字が出ればそれでいい、よそに負けてるならその数字は公開しないようにしようという商売人としては極めてまっとうな考え方)は当時も今も大差無いと私は思う。氏が建て替えに当たり当初大手を検討した後FPにたどり着いた過程は私の場合とほぼ同じであり大いに力づけられた。
こちらはコンピューター関係商社の人事を担当される施主様だがナイスハーティーホームに依頼され脅威的な高気密高断熱住宅を建てられた。なんとC値は0.25!住み心地を的確に文章で表現されている点も特筆すべきだ。ナイスハーティーホームは施工地域が西東京及び神奈川周辺の極めて狭い範囲に限られるが、ツーバイフォー工法で安定していいC値を出している模様で、ホームページでも実測データを施主の感想とともに公開している。
悪い家リンク集
こちらは逆に反面教師として大変役に立ったサイト。一体このようにこじれてしまう不幸なケースが住宅建築全体の中で占める割合はどのくらいなのだろうか。防ぐにはどうしたらよいのか、素人には本当に難しい問題だ。
ハウスメーカーは信用できない、さりとて工務店は頼りないと思われる方が選ばれる第三の道がある。すなわち有名建築家に設計監理を依頼し、それに基づき工務店(建築会社)が建築するというそれなりにお金もかかる、多くの施主のあこがれの方法だ。その第三の道で診療所兼住宅を建てられたが、結果として明らかな欠陥住宅となり雨漏り等常識では考えられない被害を受けられた小児科の先生のページ。全国の大多数のまじめな建築家・建築会社とは異なる、ごくまれな悪質事例とは思うがこのサイトを拝見すると第三の道も決して無条件に安心できるものではないことがわかる。ご本人は大変な目に遭われたにも関わらずそれを科学的に詳細にリポートされ、未来の施主に警鐘をならす貴重なサイトになっている。ツーバイフォーの最大手、三井ホームでの家づくりを福岡市で選ばれた病院勤務の お医者様のトラブル体験談。傾斜地における既存擁壁の強度不足という特殊な事情は あるものの、私も大手との接触で感じた「とにかく契約してしまえば吉(後は野とな れ山となれ)」というありがちな姿勢が災いし結果として訴訟に至った事例だ。契約前の段階では高気密高断熱住宅、すなわち少なくとも施主側としては当時の住宅建築 の常識から見てそれほど過大な要求ではない次世代省エネ基準4地域相当が可能と考 え、三井ホーム側も「高気密高断熱住宅を作れる」と明言したにもかかわらず、実際は当時としてもいささか時代遅れのなんと新省エネ基準仕様で建築が始められていたという。もちろん三井ホームで建てて満足できた方も多いだろうがこの件に関し弁護人を立て正々堂々と主張していることが同社の家づくりに対する考え方であることも また間違いない。私のような素人から見ても同社のパンフレットやホームページの美 辞麗句とはいささか違っているのではないかと思われるその言い分がはたして認められるのか否かこの裁判の行方に注目したい。
免震住宅
FPは耐振性は十分と思われるが、さらに進んで免震住宅にも挑戦して欲しい。いかに住宅が無傷で残っても中の家財がめちゃくちゃになっては元の生活に戻るまでに時間がかかるし、最悪の場合倒れたタンス等の下敷きになって死傷者が出ることさえ考えられる。「日本を知っている家」を自負するなら当然日本に多い地震に関しても最高の性能が要求される。火災に関していち早くスプリンクラーシステムを商品化したFPグループならできないはずはない。また、わが家のように既に建ててしまった住宅に対する現実的な価格での免震(減震)補強も考えていただけるとありがたい。
デザインのデータベース化
昨年、FPグループの関連雑誌「われらFP家族」ではFPの家の外観コンテストをおこなった。同じFPの家でも非常に多彩なデザインが可能であることを知って驚いたが、広くFPの家の外観の写真を施主の了解を得てデータベース化し、ネットで公開してもおもしろいと思う。施主の個人情報や間取り、施工地域等の情報を全く公開しない外観のみのデータなら比較的収集や公開も容易ではないか。やはりデザインは住宅の建築を考え始めた人が最初に気にする所なので外観が魅力的なFPの家の実例を多く提供することはFPの家に興味を持つ未来の施主を集める効果があるだろう。
新しい設備等の情報の集積と情報交換
これは個々の工務店の努力に左右される所だが、設備、特に新製品に関する情報には一層敏感になっていただきたい。例えば夜間の窓からの放熱を下げるするためには今回私が採用した窓の断熱性をアップするハニカムロールスクリーン、特に断熱レール仕様は、寒冷地では施主の好みや予算に合えば積極的に勧めても良いのではないか。また、省エネの観点からは給湯はエコキュート、蛍光灯照明に関してはスリム管使用機器を勧めるべきでしょう。他にも私が知らない優れた設備もたくさんあるはずで、グループ企業同士の競争もあろうがグループ全体としての発展を考えるなら各企業が相互に情報交換していくことも必要と思う。
中水システム
初期投資とメインテナンスが必要になるが、風呂、洗濯等の排水をある程度濾過してトイレのフラッシュ用水に使う中水システムも将来性がある。雨水に比べそれらは排水量が日々安定しているので一時貯留用のタンクが小さくてもいいらしい。FPは床下を外空間として扱うので外断熱の家に比べ臭気等の点で貯留用タンクや管の設置には有利と思う。下水道処理区域では水道水は使うときと捨てるときそれぞれにお金がかかる。メインテナンスがある程度自動化できれば長期間の利用で採算がとれる可能性もありそうだ。また、地震等災害時に断水が生じた場合、フラッシュ用水をある程度自給できるというメリットもある。
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